
導入:ナイル川の美しい朝焼けと新しい一日
皆さま、こんにちは。水野律子です。
リトリートも8日目、3月25日を迎えました。
先日は、カルナック神殿やパピルスを買った後クルーズに戻りました。

朝、目を覚ますと、窓の外には息をのむような絶景が広がっていました。
ナイル川の地平線から、まるで古代の太陽神「ラー」が姿を現したかのような美しい光の筋が空へ伸びていきます。
静まり返った川面に音もなく佇むクルーズ船と、優しく色づく朝焼けのグラデーション。
この贅沢な景色を眺められるのも、ナイル川クルーズ旅の醍醐味ですね。
写真はナイル川の美しい夜明け。
中央奥の地平線から太陽の光条が広がり、川面にはクルーズ船の影が美しく反射しています。

1.馬車に揺られて、圧倒的スケールの「エドフ神殿(ホルス神殿)」へ
午前中は馬車に乗って、ハヤブサの姿をしたホルス神を祀る「エドフ神殿」へ向かいました。
ここは長年砂に埋もれていたため、エジプト国内でも屈指の保存状態を誇ります。
写真は、 エドフ神殿の象徴である巨大な第1塔門の全景。
人間の小ささとスケール感が際立ちます。

一歩足を踏み入れると、高さ約36mにも及ぶ巨大な第1塔門が目の前に!見上げるほどの巨大な壁面には、神々の前で強さを示すプトレマイオス朝のファラオの姿がダイナミックに描かれています。
写真は、黒い花崗岩で作られた、凛々しいホルス神(ハヤブサ)の石像。
エジプトの統一を表す二重冠をかぶっています。

2.光と影、そして歴史のレイヤーを感じる神殿内部
神殿の奥へ進むと、巨大な柱が林立する「大列柱室」へと繋がります。
驚くべきは天井のレリーフ。
写真は、 煤で黒く染まった天井と、パピルスなどを模した華やかなコンポジット柱頭。

何千年も前の色がうっすらと残っているのですが、よく見ると天井が真っ黒に変色している部分があります。
これは後世、キリスト教徒などがこの神殿に住み着いた際に使った、生活の火の「煤(すす)」の跡なのだそうです。遺跡が重ねてきた気の遠くなるような歴史のレイヤーを肌で感じました。
写真は、黄金色のライトアップに照らされたヒエログリフ柱。
「アンク(生命の象徴)」が一列に美しく並んでいます。

ヒエログリフが密集している。

また、この神殿には「香油を作る部屋」もあり、神官たちが記した香油のレシピも残されていました。
写真は、壁面に大きく彫られた「聖なる船(太陽の船)」。
ファラオや神官たちが担いで運ぶ神聖な儀式の一幕です。

古代のカレンダーパネル

3.ナイル川を南下し、異色の二重神殿「コム・オンボ神殿」へ
エドフ神殿のディープなエネルギーを堪能した後は、再び船に戻り、きらめくナイル川を南下します。
写真は、まばゆい太陽の下、ナイル川をクルーズ船で進む極上のひととき

夕方、川岸に現れたのは「コム・オンボ神殿」。
緑の木々の向こうに佇むコム・オンボ神殿の全景。川沿いならではの美しいロケーションです。

ここは、ハヤブサの頭を持つ「ホルス神」と、ワニの頭を持つ「ソベク神」という二柱の神様を祀る、非常に珍しい左右対称の二重神殿です。
ホルス神とソベク神の二人が並ぶ案内板。二重神殿の構造を分かりやすく示しています。

4.壁画に刻まれた驚愕の「世界最古の外科手術道具」とワニのミイラ
この神殿で最も驚いたのは、古代の「医学」に関するレリーフです。
実はここは当時、大きな病院のような治癒のセンターでもあり、医学の神様が祀られていました。壁に彫られたレリーフには、ハサミ、メス、骨鋸、天秤など、現代とほとんど変わらない外科手術の道具がくっきりと描かれているのです。古代エジプトの高度な科学と医学の智慧に、ただただ圧倒されました。
写真は、世界最古とも言われる「外科手術の道具」が描かれた有名なレリーフの解説パネル

博物館に展示されている、ずらりと並ぶ本物のワニのミイラたち。

そして最後は、神殿に隣接する博物館へ。ソベク神の化身として崇められた、本物の「ワニのミイラ」がずらりと並ぶ光景は圧巻の一言。
結び・お知らせ
光と影が織りなすエドフ神殿の巨大空間から、コム・オンボ神殿のリアルな古代医学まで。
今日もエジプトの深い叡智に触れ、右脳も左脳も大いに刺激された1日となりました。
明日はどんな発見が待っているのでしょうか。
2018年の時のブログを見返すと、同じエドフ神殿にいっても、興味関心が違ってきたみたいです。
エジプトは、何回も行くとわかるといい言われたのを思い出しました。

帰りの飛行機の大学生らしい若者が、みんなで、エジプトに遊びに来たと、
その中の一人が、アビドス神殿が一番よかったといったのが、印象的でした。
あの若さでそれがわかるのはすごいと思いました、
