大森町の風情と石見銀山の歴史
世界遺産に登録されている石見銀山。その歴史と文化に触れるため、秋分の連休を利用して、初日に、島根県大田市にある大森町を訪れました。
羽田空港から出雲縁結び空港に飛行機で、そのあとレンタカーで石見銀山へと向かいました。
気を付けないといけないのは、山陰道は、前線が開通していないこと。
開通していないところは、下の道で行くので、思いのほか時間がかかります。
かつて石見銀山を支配していた代官や役人、有力な商人の屋敷跡が保存地区として残っており、当時の面影を色濃く残す町並みは、まるでタイムスリップしたかのような感覚になります。
2007年には「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産に登録され、国内外から多くの観光客が訪れます。
しかし車は、銀山世界センターの駐車場に止めて、大森町の中には、バスで入るとやり方で、保存地区の大森町の
街並みを守っています。
島根観光ナビはこちら
ここも、申請すると宿泊できるようです。しかし、食事の用意はないとのこと。
熊谷家文書から読み解く江戸時代の石見銀山
江戸時代の有力な商人、熊谷家の屋敷が石見銀山資料館となっており、ここで館長講座を受講。
テーマは「熊谷家文書から見た江戸時代の石見銀山」でした。
熊谷家文書から、当時の石見銀山の様子や、山師の地位の高さに驚かされました。
山師がそれだけ重要な役割を担っていたとは、新たな発見でした。
熊谷家は、商人としての身分と下役人としての武士の性格の二つを併せ持っているということでした。
写真は、熊谷家の蔵、衣装蔵、道具蔵
家の中に地下に掘った倉庫
ここにも大黒様
旧大森区裁判所
旧大森町裁判所も訪れました。なんと、連続テレビ小説「虎に翼」に出てくるような法服をきた裁判官、検事、弁護人の人形が展示されていました。
特に印象的だったのは、裁判官、検事に比べ、弁護士が一段低い席に座っていたことでした。
江戸時代の商家を利用した群言堂本店とカフェ
今回石見銀山に行ってみようと思ったのは、東京のデパートで群言堂のお店に入ったことでした。
テーマがねのある暮らしで、本店が石見銀山にあるということで、興味を持ち創始者の松場登美さんの何冊か本を買った読みました。
写真は、群言堂のしつらえ、
洋服を陳列しているスぺ―スとカフェ、生活雑貨のスペースが中庭でつながっています。
こちらは、カフェと生活雑貨のスペース。大森町でホッとできるところ。
実は、高尾にある群言堂ショップでよくカフェに行っていました。
写真は、【他郷阿部家】
もともと江戸時代の石見銀山の役人だった阿部光格のお屋敷を群言堂が買い取って一〇年がかりで宿泊施設にしたもの。創始者の登美さんが住み込んでおかみを務めたそうです。
ベッカライコンディトライヒダカ/アイスカフェヒダカ
ドイツでマイスターの資格をとった日高夫妻が営む、ドイツパンとジェラートの並ぶカフェ
県外からも買いに来られるそうです。
石見銀山世界遺産センターで学ぶ
翌日二日め、雨のなか、石見銀山世界遺産センター。ここでは石見銀山の歴史や製錬技術などを紹介しています。銀の産出がいかに大名にとって重要であったかを知ることができました。意外にも、開発に貢献のあった大久保長安については記述が少なかったことには驚きました。
まとめ
今回の石見銀山への旅では、歴史と文化に触れ、多くのことを学ぶことができました。特に、石見銀山が日本の歴史に与えた影響の大きさを実感しました。
銀の産出と経済のつながりから、次は大久保長安が開発した佐渡銀山へいってみたいとおもいました。
大森町は、静かで美しい町であり、歴史好きの方にはぜひ訪れてほしい場所です。
連休初日の夜は石見神楽を見るために、温泉津温泉へと車を走らせました。