沖縄タロット研修から癒しのリトリート後編【旅する神様13】

仲順公園と琉球ミステリー

前編では、コスタピア沖縄ホテルでの発酵ライフをお話ししました。

今回実は面白いことがありました。
北中城村の中村家住宅に行こうと思ってレンタカーのナビに住所をいれたのですが、なぜか仲順公園に導かれたのです。

写真は「仲順公園」、「仲順公園(ちゅんじゅんこうえん)」は沖縄県中頭郡北中城村にある公園で、琉球の歴史や文化にゆかりのある場所です。

北中城村案内マップ 北中城村にはいろいろな遺跡があります。

仲順公園」内の丘陵中腹にある「根殿の社」、 1927年(昭和2年)に建立されました。

祠の中には、琉球の初代国王とされる舜天王、その子の舜馬順煕その孫にあたる義本王の3柱が合祀されています。
舜天とは、沖縄初の琉球王、そして正史における浦添グスクを居城とした初の王です。
それなのになぜ、北中城にお墓があるのか?

舞台

「仲順流り」という流歌が記された歌碑。この「仲順流り」という唄は、エイサーの代表曲で、仲順集落の仲順大君をたたえた歌です。

ウブカ― 公園入口の手間に、「ウフカ―」と記された小さな石碑があります。
ウフカ―とは「産井戸」のこと

入り口側の井泉 ウブカ―は集落の発生にかかわる神聖なカー。戦前までは仲順公園のお宮で行われる例祭の時に拝まれていたといいます。

奥に井泉がありました。

ここも拝所

今回中村家住宅に行こうとしたら、なぜここに誘導されたのかなぞです。


実は、3年前に沖縄に行ったとき、今帰仁村の諸志のビーチの「赤御墓」にいったことがあります。
赤御墓」は、尚真王の伯父にあたる上間大親亨翁夫婦のお墓といわれています。
もともとの誕生地が伊是名島でこれが見える場所に墓を作ったといわれます。
ここから、お墓に縁ができたのかもしれません。
これは今後解明されるのかなとおもいます。


世界遺産にも登録されている中城城跡(なかぐすくじょうあと)



今回訪れたのは、ホテルの近くにある世界遺産「中城城跡(なかぐすくじょうあと)」。

琉球石灰岩で築かれた美しい曲線を描く城壁は、琉球王国時代の武将であり、築城の名手としても知られる護佐丸(ごさまる)によって、より堅固な形に整えられたと言われています。

中城城跡(なかぐすくじょうあと)は、沖縄県中頭郡北中城村と中城村にまたがる、琉球王国時代のグスク(城)の城跡です。2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとしてユネスコ世界遺産に登録され、日本100名城にも選定されています。

中城城跡は、沖縄のグスクの中でも特に遺構がほぼ原型をとどめていることで知られています。これは、沖縄戦での被害が比較的少なかったこと、また戦後早期に史跡保存の動きが始まったことなどが要因と考えられています。

標高の高い場所に位置するため、西に東シナ海、東に太平洋(中城湾)を望むことができ、晴れた日には慶良間諸島まで見渡せる素晴らしい眺望が広がっています。
特に東側の三の郭外壁の広場からは、美しい日の出を見ることができます。



グスクは単なる軍事施設ではなく、その地域の信仰の中心地でもあったとされ、その壮大な石垣からは、往時の人々の暮らしや祈り、そして歴史の息吹を強く感じることができました。

中城城跡の下のショップでもとめた、この飲み物はなんだかわかりますか?

ここしか飲めない限定ドリンク、パッションコーヒーソーダ―、どんな味なのか正直悩みましたが。
飲んでみたら、案外あっさりした味でした。


風水で陰をつくる沖縄の伝統的住宅「中村家住宅」

沖縄県中頭郡北中城村にある「中村家住宅」は、沖縄の伝統的な民家の特徴を色濃く残す貴重な歴史的建造物、国の重要文化財に指定されています。
「中村家住宅」を見て驚いたのは、沖縄の伝統的な住宅では、陰を作るということで、熱中症などがないということでした。

屋敷構え:ヒンプン(顔隠し塀): 屋敷の入り口には門がなく、代わりに「ヒンプン」と呼ばれる石の塀が設けられています。これは、中国の「屏風門」が沖縄化したもので、外部からの視線を遮り、また邪気の侵入を防ぐ魔除けの意味合いも持っています。

中村家住宅の主な特徴と見どころ約1500平方メートルの広大な敷地には、赤瓦屋根の母屋(ウフヤ)を中心に、離れ座敷(アシャギ)、高倉、豚舎(メーヌヤー)、フール(豚便所)、井戸など、当時の沖縄の農家の暮らしを伝える様々な建物が配置されています。

母屋(ウフヤ)の間取り: 一番座(客間)、二番座(仏間)、三番座(居間)、裏座(寝室・産室)などに分かれており、当時の人々の生活の様子を垣間見ることができます。

ウラザ 裏裏座(寝室・産室)

クチャ(物流部屋)

サンバンサ 三番座(居間)

赤瓦屋根: 沖縄の伝統的な赤瓦屋根は、中国建築の影響を受けた反りのある形が特徴です。(母屋)
離れ座敷の屋根は、母屋とは異なり、直線的な屋根の形が特徴です。

離れ座敷(アシャギ):首里王府のお役人が地方巡視に来た際の宿泊所として利用されていたとされています。

メーヌヤー(家畜小屋兼納屋)

一階が家畜小屋、二階が黒糖製造時の薪置き場となっていた建物です。

予定外の出会いから、癒しのリトリートへ

当初の予定では、ビジネスタロットの研修が終わり次第、帰路につくつもりでした。しかし、沖縄の持つ独特の癒しの空気と、周りの方々からの温かい勧めもあり、急遽、沖縄本島北部・屋我地島(やがじしま)でのリトリートにも参加することにしたのです。

屋我地島、そしてその先の古宇利島(こうりじま)へと続く道は、美しい海を眺めながらのドライブで、道中からすでに心が洗われるようでした。

宿泊したのは「リトリート イペー」というペンション。オーナーのご両親が沖縄からブラジルへ移民された日系二世とのことで、ペンション全体がブラジルらしい色彩豊かで、明るく陽気な雰囲気に包まれていました。

(夕食にいただいたブラジルの国民食「フェジョアーダ」。豚肉や牛肉、豆などを塩だけで煮込んだ、素朴ながらも滋味深い味わいでした。)

このリトリートでは、複数人でのエネルギー調整や、人の少ない静かな浜辺での砂浴、そしてテントサウナといった、心身を深く癒すためのプログラムが用意されていました。自然のエネルギーを全身で感じ、日々の喧騒から離れて自分自身と向き合う時間は、想像以上に満たされるものでした。

今回の沖縄滞在は、ビジネスタロットという知的な学びだけでなく、EM菌や発酵食による身体的な癒し、そして予期せぬリトリート参加による精神的な解放と、多層的な経験に満ちたものとなりました。沖縄の自然、文化、そして温かい人々との出会いは、まさに魂の栄養となったように感じています。

皆さんも、沖縄を訪れる機会があれば、ぜひその土地ならではの食や文化、そして癒しの空間を体験してみてください。きっと新たな発見があるはずです。

この続きは、「神の島 久高島」

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