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バルセロナでの神秘探訪を終え、いよいよ今回の旅の大きな目的の一つであるモンセラートへと向かいます。
奇岩が連なる聖なる山、そしてそこに祀られる黒いマリア。
一体どんな出会いが待っているのでしょうか?期待と少しの緊張を胸に、バルセロナを後にしました。
モンセラートへの道のり
バルセロナの中心部から鉄道に乗り、約1時間。
車窓から見える景色は、次第に都市の喧騒から離れ、雄大な自然へと変わっていきます。
そして、遠くに見えてきたのは、鋸の歯のようにギザギザとした山々。
モンセラートは、バルセロナの北西にあり、カタルーニャ語でのこぎりで切ったギザギザの山という意味があります。

これがモンセラートです。その独特な景観は、見る者を圧倒します。
麓の駅に到着し、そこからケーブルカーに乗り換えます。
急勾配を登っていくケーブルカーからは、息を呑むような絶景が広がります。
眼下にはカタルーニャの平野が広がり、遠くにはピレネー山脈の雄大な姿を望むことができます。
モンセラート修道院
ケーブルカーを降りると、そこはモンセラート修道院の入り口です。

山の中腹に建てられたこの修道院は、その立地と周囲の景観とが一体となり、独特の神聖な雰囲気を醸し出しています。


修道院の歴史は古く、11世紀に遡ります。
伝説によれば、この山中で聖母マリアの像が発見されたことが、修道院の起源とされています。
上の写真は、2023年の10月に、ヱンカルナ女史&ダニエル博士たちが、山の中のマリア像を見せに連れて行ってくれました。



その後、多くの巡礼者が訪れる聖地となり、カタルーニャ地方の信仰の中心地として重要な役割を果たしてきました。

修道院の内部は、荘厳な雰囲気で満ちています。
美しい装飾が施された教会、歴史的な資料を展示する博物館、そして何よりも、静かで落ち着いた空気が、訪れる人々の心を静めます。
黒いマリアとの出会い
そして、いよいよ黒いマリアとの対面です。
教会の一角に安置された黒いマリア像は、「ラ・モレネータ(黒い乙女)」という愛称で親しまれています。
その名の通り、黒い肌をしたマリア像は、他のマリア像とは異なる、独特の存在感を放っています。

黒いマリアの起源には諸説ありますが、その神秘的な力は古くから信じられてきました。
病気を癒したり、願いを叶えたりするとされ、多くの人々がこの像に祈りを捧げてきました。
私が黒いマリアの前に立った時、言葉では言い表せないほどの感覚に包まれました。
静かで穏やかな、それでいて力強いエネルギーを感じたのです。
長い年月、多くの人々がこの場所で祈りを捧げてきたこと、そして黒いマリアが人々に与えてきた影響を、肌で感じた瞬間でした。
モンセラートの自然
モンセラートは、修道院だけでなく、その自然も魅力の一つです。
奇岩が連なる山々は、独特の景観を作り出し、ハイキングコースも整備されています。
修道院周辺を散策することで、自然の力強さと美しさを感じることができます。
モンセラートは、まさに聖なる山という名にふさわしい場所でした。
黒いマリアとの出会いは、私にとって忘れられない経験となりました。
次回は、この黒いマリアと、タロット・カバラとの関係について、さらに深く掘り下げていきたいと思います。
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